ヨコハマ中華街&新山手

[ Chinatown BBS Log / No.146〜No.183 ]


偽りの休日

Handle : “蛇児”シヲル   Date : 99/09/21(Tue) 18:33
Style : レッガー◎バサラ●カゲ   Aj/Jender : 20代/女
Post : 三合会のちんぴら/(一般人に変装中)


 中華街の一画。ひしめく雑多な店舗のうちでも特に狭苦しいアクセサリー屋から東洋系の若い女性が出てきた。
 袖無しのシンプルなワンピースに丈の長い薄地の上着、赤と金が目にあざやかな「李華藝貨」の袋の他多数の袋を手に下げている。いかにもヨコハマ中華街で休日を楽しむOLといった様子である。

 (やれやれ、肩の荷が下りたってところだぜ・・・)
 しかし、彼女は観光目的で中華街に来ているわけではない。OL風に偽装しているが中身はシヲルと呼ばれる三合会の下っ端である。N◎VAからはるばるあるものを運んできたのだ。
 指定の場所でその「荷」を引き渡し、めんどくさい任務もようやく終了しようとしていた。
 (なんか、王の兄貴個人の雑用係から組織共有の雑用係と化しつつあるよな・・・そんないいもんでもねぇか?)
 内心の思いを隠し、いかにも楽しそうな表情を浮かべて空を仰ぐ。
 (さーて、しばらく「観光」の続きやってかえるか)

 [ No.183 ]


鼓動

Handle : “銀狼” 神楽 愼司   Date : 99/09/06(Mon) 18:08
Style : カゼ◎、カゼ●、タタラ   Aj/Jender : 推定年齢26 / 男性
Post : シルバーレスキュー グラウンドスタッフ


「駄目だ・・・見えやしねェ」
呟きながら差したプラグを抜く。
ロックを掛けようとパネルを覗き込みながら右手をついて網膜と指紋でバイクに触れた後、自分が寄りかかっていた壁を見つめその側の看板を見て思い出した様に微笑む。
「飯でも食ってくかナ」
スーツについた埃を払いながら目の前の店の扉を開ける。
いつもと変わらない身体を擽る旨い香りと聞きなれたアジアの言葉の飛び交う店内を見回した。

「いらっしゃい!」
厨房から声が飛び、それにつられる様にこちらに軽く頭を下げながらチャイナドレスに身を包んだ小姐が笑顔を向ける。
「お邪魔するゼ」

辺りをゆっくりと見回した後、置く詰まった窓際の空いている円卓に腰を下ろす。
シンジは注文を取りに来るのを待ちながら窓から通りを見つめた。

http://www.din.or.jp/~niino/ [ No.182 ]


瞳の中のわたしの行方

Handle : ”くろねこやまと”二乃崎 やまと   Date : 99/09/02(Thu) 14:17
Style : ミストレス◎、カゼ=カゼ●   Aj/Jender : 19/女の子
Post : 宅配会社”Schbaltz Katz”


 零さんが注文をしてから料理が来るまでわたしはじっと零さんを見ていた。
 零さんもわたしを見ている。でも、その瞳の奥にわたしは映っていなかった。
「何を、考えてるんだろう?」ちょっとさみしくなった。

>「あ…料理が来ましたね」
>「さぁ…さめないうちにいただきましょう」
料理が来て、お皿に目線を移し、もう一度零さんの目をみると、そこにはちゃんとわたしが映っていた。

「はい。いただきます。」

 [ No.181 ]


新聞

Handle : ”無免許探偵”ウェズリィ   Date : 99/09/01(Wed) 17:26
Style : KABUTO,FATE◎●,KABUTO-WARI   Aj/Jender : 2?/Male
Post : Freelans


 ウェズは椅子に座りながら何かを待っていた。
 彼は店の奥まったところ、周囲からはあまり目撃されづらく逆に自分は監視がしやすい所に、壁を背にして座っていた。彼の位置からすればこの店の一般客の動きはほとんど察知できるといって良かった。彼がそのような行動をとることは何も珍しいことではなく、ごくごく普通に行っていることである。ただそのような配慮を周囲に悟らせないだけの経験が彼にあっただけだ。
「わりぃ…ウェイターさん。ちょっとそこらの公衆DAKから新聞取ってきてくれねぇか?お代は弾むからさ」
 彼はウェイターに声をかけ、新聞を買うのには若干多めであろうキャッシュを渡した。残りはチップにするだろう。それを見越してのキャッシュの量である。彼の目の前で徐々にではあるが料理が消えてゆく。多分あきらがウェズの分も食っているのだろう。それは分かっていた。だがあえて彼はそれを無視した。あきらにとってこのような作業は退屈であるし、どこかに遊びに行く方が彼女の実年齢よりも若干幼い嗜好を満足させるであろう事は痛いほどよく認知していた。
 この程度の痛手であきらの機嫌がもどるのであるならば、損ではない取引だ。ウェズはそこまで見越していた。他人よりも長く付き合っている分だけ彼女の思考が分かるのか、それとも彼女に昔の自分を重ねているせいなのか、そこまでは彼には分かりようがなかったのだが。
 ウェイターが小走りに彼に近寄り新聞を手渡す。礼儀としてお釣りを返そうとする彼に首を軽く振ってその行為を止めると、ウェイターは少し微笑みながら奥の方に戻っていった。頭の中でやってみた曖昧な計算からすれば、彼の手にした金額は肉まんを買う小遣い程度にはなるであろう。そのように思いながら彼は新聞に目を通した。
 ヨコハマLU$T。欲望の街と称されるように、ここでの記事の数々は昔のトーキョーN◎VAを彷彿とさせるようなホットな話題に溢れていた。彼はそのような記事を読んでいる振りをしながら、新聞を持つ手を若干下げることで、視線を再び周囲の監視作業に着かせることにした。

http://www.mietsu.tsu.mie.jp/keijun/trpg/nova/cast/cast03.htm [ No.180 ]


軋む歯車

Handle : “EDGE   Date : 99/08/27(Fri) 16:29
Style : バサラ◎●チャクラ=チャクラ   Aj/Jender : 20歳/漢
Post : E.D.G.E.代表


「とりあえず包子を15個」
露店で肉まんを、中華街では包子(パオズ)というらしいが、買う。
歩きながら一つあたり2秒で食べる。仕事は続けている。
中華街の調査。
「ここの包子の味はまあまあ……っと」
包子を頬ばって、メモをポケットロンに書き込む。
人通りが多くなってきた。何かあったらしい。どうやらさっきの事故現場。
遠回りして戻ってきたらしい。燃え盛るリムジン。シルバーレスキューのチョッパーと人間。
額を撃ち抜かれた男と意識のない女。“仕事”とは関係なさそうだ。今のところは。
紅い瞳が未来をみつめる。はたしてそうだろうか?第六感が告げる。
牙が疼く。関わった方が面白そうだ。包子を買い足して、ぱくついた。
(見物としゃれこむか……)

 [ No.179 ]


飲茶//仮面と本質

Handle : “アルカナパレス”中臣 零   Date : 99/08/26(Thu) 19:22
Style : フェイト◎● クロマク マヤカシ   Aj/Jender : 18歳/男性
Post : 占いの店“アルカナパレス”


「どれがおすすめですか?
 じゃあ…この餃子と,この焼売と,これ…あとこのデザート下さい」
 慣れていないやまとに代わって,零が注文する。
(情報屋として上流階級とつき合っている経験が,こんな所で役に立つなんて…)
 その事実に,心の中で苦笑する零。

(“不思議な縁”ですか…)
 やまとの漏らした言葉に,無言で反応する。
 確かに,不思議な縁といえるだろう。
 本来ならば,やまとが見ている零は,周りをごまかすための物でしかなかった。“家族の仇と妹を探し出す”という目的を偽るための。
 彼の本当の姿は情報屋。裏社会の隅々にまで網の目をのばす,情報の中心。そして,敵も味方もいない永遠の中立者。
 ずいぶん,普通の会話からは離れていたと思う。その性で,女性嫌いといわれるまで特に女性に対しては普通に言葉が出てこなかった。
 それが今ではどうか? 今,零の本質はこの仮面を通して得た事実を大切な物と見なしはじめている。
 幾人かの友人,そして恋人…。女性が苦手の看板も,だいぶ目立たなくなった。それだけ,仕事以外の会話をしてきた,ということになる。
 復讐をあきらめたわけではない。今でも,情報屋であることには変わりない。
 同時にやまとに惹かれている自分もまた事実であった。

「あ…料理が来ましたね」
 回転テーブルに色とりどりの点心が並べられる。
 さすが評判の店で,おすすめの品を選んだだけの事はある。どれもとても美味しそうだ。
「さぁ…さめないうちにいただきましょう」

 [ No.178 ]


見つめる先は…

Handle : ”くろねこやまと”二乃崎 やまと   Date : 99/08/26(Thu) 15:31
Style : ミストレス◎、カゼ=カゼ●   Aj/Jender : 19/女の子
Post : 宅配会社”Schbaltz Katz”


お店の中にはいる。窓際のテーブル。外は鮮やかな街並み。
>「何にしましょうか…」
零さんが言う。
「おまかせします。」あまりこういった本格的なお店に入ったことがないからよくわからない。

メニューを見ている零さんをじっと見つめる。
「不思議な縁ね…。」
女性が苦手と言っていた零さん。でも、こうして一緒にいる。
『ずっと、このままでいたいな…』

 [ No.177 ]


仕事のついでに

Handle : ”ブラド”リヒャルト・ベイマー   Date : 99/08/26(Thu) 14:35
Style : クロマク◎ カゲ● マヤカシ   Aj/Jender : 20代?/男性
Post : フリーの故買屋


 仕事とはいえ、遠出は疲れる。中華街の骨董品の相場は、著しい低下で嘆かわしい。
 「火種が必要かな・・・。」
 空腹を覚え、惣菜店の暖簾をくぐる。
 「すまないが。生き血・・・猿でいいが、取り扱ってないかね?」
 とりあえず、品を受け取り店を出ると先程の露店で買った点心セットを頬張りながら、血を啜る。
 「さぁ、どうするか。・・・」

 男は雑踏の中に消えていく・・・。

 [ No.176 ]


恋の盲目

Handle : “アルカナパレス”中臣 零   Date : 99/08/24(Tue) 12:03
Style : フェイト◎● クロマク マヤカシ   Aj/Jender : 18歳/男性
Post : 占いの店“アルカナパレス”


 彼女の様子を見て、この店を選んだ自分に満足する。
 店の前にはいくつかの見本が並べられている。
「えっと…この店のメインは四川料理です。エビチリが有名ですよ」
 見本を見ながらたずねるやまとに、零は静かに答える。
 さすがに下調べはかなりのものがある。この店の店主が三合会とつながりがある、などという噂までストックされている。
「ま、普通の人間には辛すぎるって話もありますけど。
 さ、入りましょう」
 初老の従業員に案内されて、2人は窓際の席に座る。ここからなら中華街の様子が良く見える。
「何にしましょうか…」
 零はメニューを彼女に渡した。
 零は気づいていなかった。彼女の方ばかり、見ていたから。
 普段の彼なら気づくはずの気配に…。

 [ No.175 ]


おなかすいた……

Handle : ”くろねこやまと”二乃崎 やまと   Date : 99/08/23(Mon) 16:09
Style : ミストレス◎、カゼ=カゼ●   Aj/Jender : 19/女の子
Post : 宅配会社”Schbaltz Katz”


「大きなお店ですね…!」
 西江樓の入口でわたしは零さんにそう言った。
「ここは、何がおいしいんですか?」零さんに聞いてみる。
「早く入りましょ。わたし、すっごくお腹すいてきちゃいました。」
わたしは零さんの手をとって店内に入った。

 [ No.174 ]


Good Apptite

Handle : 日向あきら   Date : 99/08/22(Sun) 01:47
Style : チャクラ◎カタナ●バサラ   Aj/Jender : 16歳/おんなのこ
Post : 探偵助手(?)/フリーランス


さっきまで、不機嫌だったあきら。理由は簡単。ウェズリィ兄さんがあきらのおねだりをすべて却下したからだ。ふくれっつらで終始彼に付いて回っていたのだが。…ここにきて様子が変わった。
大量の中華料理!
それだけで、あきらは嬉しくて嬉しくて仕方がなくなる。今日は別に気取った服装もしていない。ちょっと見では、少年に見えなくもないような格好だ。お行儀をきにせずにたくさん食べられるのだ。
「たべること」は、あきらにとって二番目に“たのしいこと”。だから、あきらはたくさん食べる。今までそうだったから。そうすることで、あきらは今まで満たされてきたから。
黙々と、食べながらあきらはウェズリィ兄さんをちらとみる。
(誰かを待っているのかな?…でも、ま、いっか。あきらには関係ないし〜)
それよりも、目の前の食事だ!ウェズリィの分をも食べきってしまうかのように、こそこそと、しかし確実にあきらはテーブルを支配していった。

 [ No.173 ]


食事

Handle : ”無免許探偵”ウェズリィ   Date : 99/08/19(Thu) 15:09
Style : KABUTO,FATE◎●,KABUTO-WARI   Aj/Jender : 2?(外見年齢21)/Male
Post : 『OFFICE STAR-DUST』所長兼お茶汲み/Freelans


 西江樓…中華街でも有数の料理店。その一角、ほとんど誰も注意を払わない隅に周囲とはあまりにかけ離れた雰囲気の二人が回転テーブルを挟んで座っていた。茶色の髪、蒼い瞳、白い肌の青年の目の前に並べられた料理に対し、黒髪、緑の瞳、黄色い肌を持つ一見少年のような容姿を持つ少女の目の前の料理の量は数倍にも匹敵していた。
 本来複数の客をもてなすはずの回転テーブルに、たった二人しか座っていないのも、少女が注文したあまりの量の多さに店の方が配慮したせいであろう。
「…あきら…おまえ、なんつー量食うんだ?」
 青年が呆れた表情を隠さずに少女を見る。暫くの間疎遠だった青年と少女との関係もようやく修復された。彼らの耳をさり気なく飾るピアスを”証”にして…。
「……太るぞ……」
 テーブルの下から繰り出される少女の容赦ない臑蹴りにかすかに涙を浮かべつつ、青年は『仕事』の相手を捜していた。
(…たしかここで待てって言われたんだがなぁ…)
 今回の仕事も三合会絡みと言うことか。それとも全くの別件かもしれぬ。
 ゴロワーズの香りが微かに店内を漂う。上等ないい煙草だ。自分が使っている『Joker』とは大違いだ。
 食事のペースが全く変化しない少女を視線に納めながら、青年はぼんやりと辺りを眺めていた。
 いつの間にか目の前の料理が少しづつ消えていっていることに全く気づかぬまま…。

http://www.mietsu.tus.mie.jp/keijun/trpg/nova/cast/cast03.htm [ No.172 ]


帰宅

Handle : “血の微笑”アイアンメイデン   Date : 99/08/18(Wed) 13:53
Style : クロマク● クグツ◎ チャクラ   Aj/Jender : : クロマク● クグツ◎ チャクラ
Post : 青猫電気公司事業部営業六課


西江樓はいつものように賑わいを見せている。
金持ち風の者、怪しげな者、楽しそうな男女……。
記憶にある限り、昔からこの店には客足が途切れることはなかった。
いつも大勢の人間が、来ては去って行く。
その光景を見るのが、無性に楽しかった。
ここは懐かしさを覚える場所、そして帰るべき場所。

だが今は、あまり感傷に浸る気分ではない。足早に店内に向かう。入り口で初老の従業員が出迎える。
「お帰りなさいませ」
「生憎だけど、今日は“アイアンメイデン”が仕事で“来店した”のよ、周さん」
“アイアンメイデン”は苦笑する。
「それで、“揚大人”は不在なのね?」
「はい、旦那様はもうじきお戻りになると……」
「そう。じゃあそれまで待たせてもらうね」
彼女は店の奥にあるテーブルに着く。店内は賑やかだ。
「お食事でしたら、ご自分のお部屋で……」
「そうも……いかないわ。私はここの人間ではないのよ、もう」
少し悲しげな周に、アイアンメイデンは笑顔を作って見せ、それからゴロワーズ・レプリカに火をつける。
「じゃあ、いつものお願い」
「畏まりました」
周は一瞬微笑を浮べ、うやうやしく礼をしてから、いつものウェイターの顔に戻る。
アイアンメイデンは、大きく一つ息を吐く。ゴロワーズの香りが妙に沁みる。

 [ No.171 ]


デススター

Handle : “銀狼” 神楽 愼司   Date : 99/08/18(Wed) 13:02
Style : カゼ◎、カゼ●、タタラ   Aj/Jender : 推定年齢26 / 男性
Post : シルバーレスキュー グラウンドスタッフ


「ちぇっ、かなわねぇな」
名残惜しそうに腕の中の患者を芝山に静かにゆっくりと預ける。
いつのまにか静かに痛みを訴えていた焼けた両手も癒されている。シンジはいつも自分の気付かぬ所で駒を進める芝山に苦笑した。
「じゃあ、頼むゼ」
自分のバイクに走って戻り、SAPSシステムを起動する。
ふと、何かを踏みしめた様な重い音に気を取られ、そちらを振り返る。

流れる様にリムジンを包む深紅の炎に照らされた人垣の一角に半ば屈み込むような姿勢を取る女性が目を引く。
シンジが彼女を見つめると同時にヘルメットのSAPSのモニターが検索を始め、UNKNOWNの文字列をシンジの視界に重ねた。
「UNKNOWNか・・・しかし、いい女だナ」
思わず微笑みかける自分に気付き、仕事を思い出す様にシンジは重いバイクを押しながら、西江樓の駐車場へと向かう。沢山の人が密集した場所は集中を欠く。
柴山の言った人影とやらを追う事が出来るかどうか・・。
シンジは西江樓の裏の静かな駐車場に腰を落ち着けると、バイクと自分を結線する。

「さて、舞台を観させてもらうゼ・・・」
シンジは目を閉じ、電脳の視界に広がる喧騒を眺め始めた。

http://www.din.or.jp/~niino/ [ No.170 ]


“観察”

Handle : “不明者”来崎煉   Date : 99/08/17(Tue) 23:41
Style : カブキ、カタナ=カタナ◎●   Aj/Jender : female/27
Post : kriminal


 爆音の方に向かって走る。
 匂いをよく嗅いで・・・
(車の爆発した後?)
 そんなことを判断する。
 ばむっ!
 という音を立てて強く踏み込む。
 様々なサイバーウェアを積んだ身体の重みが足下の地面をきしませて、少しめり込ませる。
 ばむっ! ばむっ!
 大きくジャンプを繰り返し、やがて燃えさかるリムジンにたどり着いた・・・

http://www.aaw.mtci.ne.jp/~t-aki-y/f/index.htm [ No.169 ]


再生の使者

Handle : “シバ死と再生の使い”芝山 剛   Date : 99/08/16(Mon) 22:21
Style : クグツ◎、チャクラ●、カブトワリ   Aj/Jender : 25/♂
Post : シルヴァーレスキュウ緊急治療局


シンジは、燃えさかるリムジンのドアを、焼ける自分の手も気にせずこじ開ける。
中には、額を撃ち抜かれたいる男と、気絶している女性おそらく死んだ男のマネージャーと思われる。
シンジがその女性を抱えて出てくると今更になってレスキューのチョッパーがやって来る。
中からは、白衣の男達が、消化器や担架を持って降りてくる、その中に芝山は居た。
彼は、黒いスーツを雑に着流し、額には釈迦48−Kゴーグルを付けていた。
「流石は銀浪、素早いな。後はオレたちに任してくれ。」
と、言って銀浪の手から彼女を受け取る。その時、小声で芝山がシンジに告げる。
「降りて来る時逃げて行く人影が見えたそいつを追ってみてくれ。」
「何を勝手な事を言ってやがる!。」と思いながら自分の手を見ると、さっきの火傷が治っていた。

 [ No.168 ]


とばされた仕事人

Handle : “EDGE”柏崎 ショウ   Date : 99/08/09(Mon) 16:21
Style : バサラ◎●チャクラ=チャクラ   Aj/Jender : 20歳/漢
Post : E.D.G.E.代表


ぶらぶらと街を歩く。仕事中だが、いくあてはない。
包子のいい匂いがする。食べ物の匂いに敏感になる。腹が減ってきた証拠だ。
昼食をとろうかと手近な店のウィンドーの前で足を止め、眺める。
その時、何人かが俺に剣呑な視線を向けている事に気づいた。
(やれやれ……)
武装はほとんどN◎VAに置いてきた。術は「鎖」をはめられろくに使えない。
奴等がその事実を知ってもこの視線は続くだろう。
無理もない。自分の悪名を暗唱する。“不幸の使者”。
存在するだけで周囲に事件がおこる。まるで安っぽい推理漫画の主人公のように。
視線がなくなり、また強くなった。事故があったようだ。
(だから俺のせいじゃねえって……)
ウィンドーから目を離すと、偶然知り合いの男女がこちらに向かってきていた。
だが、俺に気づいた様子はない。ここで食事をとるつもりなのだろう。
(デートの邪魔をするほど、俺は無粋じゃねえさ)
ニヤリと笑って、俺は反対方向へ歩き出した。

 [ No.167 ]


……事故?

Handle : ”くろねこやまと”二乃崎 やまと   Date : 99/08/09(Mon) 15:40
Style : ミストレス◎、カゼ=カゼ●   Aj/Jender : 19/女の子
Post : 宅配会社”Schbaltz Katz”


零さんはとっても楽しそうにいろんな事を話してくれる。
突然その声が途切れた。
「…事故、ですか?」人ごみで良く見えない。
「?」ふと見た零さんの顔がいつもと違う。
なにか、こう、厳しい雰囲気。ちょっと不安になる。
「どうしたんですか?」思わず声をかける。

>「いえ…なんでもありません…。
 それよりも…ほら、あれが西江樓です。」
いつもの顔に戻って零さんはそう言った。
(くぅ)
またお腹がなった。

 [ No.166 ]


正位置と逆位置

Handle : “アルカナパレス”中臣 零   Date : 99/08/09(Mon) 12:11
Style : フェイト◎● クロマク マヤカシ   Aj/Jender : 18歳/男性
Post : 占いの店“アルカナパレス”


 2人は歩き始めた。
 取り止めのない話題…仕事の上の笑い話、最近の状況、知り合いの話題…
 今の零には精一杯の会話。それでも彼が話しつづけるのは、それがとても楽しいから。
 ふと、会話が途切れる。
 右手前方に、人垣が出来ている。
(事故ですか?)
 銀色の大型バイクを認めて、零は小さくつぶやいた。
 あれは確か、シルバーレスキューの“銀狼”のもの。
(いや、違う。こんな場所ではまず事故は起こりません。何者かの襲撃、ですか…)
 一瞬、表情が普段の幼さを残したものから、情報屋の厳しいものに変わる。
(いやいやいや、今日はデートです。)
 すぐに裏の思考ルーチンになる嫌悪感に、零は首を振った。彼女の前では、表の面の中臣 零でありたい。
 突然、奇妙な行動をとった零を、不思議そうな表情で見つめるやまと。
「いえ…なんでもありません…。
 それよりも…ほら、あれが西江樓です。」

 [ No.165 ]


どこでもいいの…

Handle : ”くろねこやまと”二乃崎 やまと   Date : 99/08/08(Sun) 15:46
Style : ミストレス◎、カゼ=カゼ●   Aj/Jender : 19/女の子
Post : 宅配会社”Schbaltz Katz”


「この辺りは良くわからないんですけど、そこでいいです。」
西江樓というお店の名前は聞いた事があるような気がする。
>「行きましょうか?」
「は、はい。」わたしは零さんのあとに続く。
(……せめて、手くらいつないで欲しいな。)
今日くらい、ちょっとは積極的でいて欲しい。

 [ No.164 ]


最初に“お茶”

Handle : “アルカナパレス”中臣 零   Date : 99/08/05(Thu) 20:15
Style : フェイト◎● クロマク マヤカシ   Aj/Jender : 18歳/男性
Post : 占いの店“アルカナパレス”


>「朝御飯食べて来られなくって、ちょっとおなか空きました。どこかでお茶にしませんか?」
 彼女の声が耳に届くと同時に,零の頭は回転をはじめる。
 いくつかのデータを一瞬のうちに検索,望みのデータを得る。

「そうですねぇ…この辺りでしたら,西江樓の飲茶が美味しいみたいですよ」
 ポケットロンの上を指が滑ると,一つの中華料理店の名前を写す。
「行きましょうか?」

 [ No.163 ]


どこへ行こうかな…

Handle : ”くろねこやまと”二乃崎 やまと   Date : 99/08/05(Thu) 15:56
Style : カブトワリ◎、カゼ=カゼ●   Aj/Jender : 20/F
Post : 宅配会社”Schbaltz Katz”


>「あ…き,きれいな服ですね…。」
「そ、そんな…。ありがとう…。」
褒められたことなんかあんまりないから照れてしまう。

だいぶ落ち着いてきた。でも、今度は別の意味でどきどきしてきた。

「えっと・・・」言いかけたとたんに小さくおなかが鳴る。
「朝御飯食べて来られなくって、ちょっとおなか空きました。どこかでお茶にしませんか?」
顔が火照っている。みっともないとこ見せちゃったかな。

 [ No.162 ]


デートの始まり

Handle : “アルカナパレス”中臣 零   Date : 99/08/04(Wed) 22:26
Style : フェイト◎● クロマク マヤカシ   Aj/Jender : 18歳/男性
Post : 占いの店“アルカナパレス”


「ううん。僕も今来た所ですし。」反射的に出てくる偽り。
すでに10分近く,彼はここにいたのに。
「あ…き,きれいな服ですね…。」口が勝手に動く。
 たとえ無骨なコートであったとしても,今の零には同じ事だろう。やまとの身を包んでいれば。

 彼女の息が整うまで,零は待った。
 待つ時間がこんなに楽しい事に驚きながら。

「さて,どこへ行きましょう?」
 ポケットロンに,いくつかのデートスポットが写っている。
 彼ご自慢の情報網も,今日はデート雑誌と変わらない。

 [ No.161 ]


初めての…

Handle : ”くろねこやまと”二乃崎 やまと   Date : 99/08/04(Wed) 14:00
Style : ミストレス◎、カゼ=カゼ●   Aj/Jender : 19/女の子
Post : 宅配会社”Schbaltz Katz”


「ちょっと、遅くなっちゃったかな…。」
普段リニアなんか使わないから時間がうまくあわない。
「何か、へんな感じ……。」スカートなんか久しぶりにはいた。

「えっと、ここをこう行って、こう行った方が近いかな?」
つい仕事の癖が出ちゃう。今日はやめとこうと思ってたのに。
「いっけない!遅れちゃう!」
私は走り出した。でも、ヒールの高い靴だからあまり早く走れない。

「あ、あそこだ……。」だいぶ息が上がってしまった。
「はぁ……はぁ……。ごめんなさい。遅れちゃって。」
待ち合わせの時間から5分遅れ。

 [ No.160 ]


待ち合わせ

Handle : “アルカナパレス”中臣 零   Date : 99/08/03(Tue) 16:34
Style : フェイト◎● クロマク マヤカシ   Aj/Jender : 18歳/男性
Post : 占いの店“アルカナパレス”


東門に一人の若者が立っていた。ポケットロンを操作して、中華街のデータを呼び出している。 
ポケットロンの画面から目を上げて、辺りの人々を観察する。緊張している雰囲気が、容易に感じられた。
「早く来すぎたかなぁ…」
 …今日は彼女との初めてのデートであった。

 [ No.159 ]


兼業主婦のささやかな休息

Handle : ”LadyViorett”我那覇 美加   Date : 99/07/20(Tue) 03:07
Style : カブト◎=カゼ●=カブトワリ   Aj/Jender : 28/female
Post : 元”麗韻暴”二代目頭の兼業主婦


「懐かしい”風”の匂いがするな。」
全身紫色で身を固めた女性ライダーが同じ色のA−Killerに乗って中華街の片隅で止まっていた。
サイドにはクリスタルウォールとショットガンが釣ってあってただのカゼではなさそうだ。
にぎわっている街中を見ながらふと、自分の子供達の事を考えた。
『まだあの子達にはここに連れて来てはいけないわね。
 家じゃ久しぶりに浩幸が帰ってきてるから大丈夫か・・
それに爆走っていた頃をなんか思い出すわね。』
そんな考えに浸っているとどこからか爆発音が響いた。

「何だ?!」

人ごみの中、バイクから降りずに周囲を確認する。
そして黒い煙の方を見つけその方向にバイクを押して歩く。
野次馬とかが周囲にいてバイクが走れないためだ。
そして彼女はふと思った。

『何で休みの時くらいそっとしておいてくれないのかしら??』

 [ No.158 ]


“銀狼”

Handle : “銀狼” 神楽 愼司   Date : 99/07/20(Tue) 02:16
Style : カゼ◎、カゼ●、タタラ   Aj/Jender : 推定年齢26 / 男性
Post : シルバーレスキュー グラウンドスタッフ


「すまない、ちょっとどいてくれ・・・」
ゆっくりとその大きな銀色のバイクが、半ば強引に人垣へ切り込ませる様に突き進んでくる。
やがて黒煙を上げるリムジンに近づくと、黒いスーツに身を包んだ男が銀色のA-Killerから離れ、これもまた銀に彩られたバッジを翳して声を上げる。
「シルバーレスキューだ!」急いで辺りを見渡してバイザーを上げ、メットを脱ぐ。「契約者!こいつは契約者だ。この車両と契約者はシルバーレスキューが確保する!」
足早にバイクに戻り、緊急キットを掴んでリムジンへと走る。
黒い頭髪に一筋の銀色のメッシュが流れる。黒い目をした白肌のその男は燃え上がる車両に近づきながら小さく誰に聞こえるともなく呟く。
「生きてぇか? まだ生き延びてぇか・・・なら助けてやれる」

その姿を見て人影が動く。シンジはまだ何も知らない。

http://www.din.or.jp/~niino/ [ No.157 ]


“嗅覚”

Handle : “不明者”来崎煉   Date : 99/07/16(Fri) 15:21
Style : Kabuki◎   Aj/Jender : 27/female


煉は一人、中華街を歩いていた。
(・・・血の匂い)
爆発音。
ため息をつく。
今日もどこかで、人が殺されている。

 [ No.156 ]


観察する女

Handle : “血の微笑”アイアンメイデン   Date : 99/07/16(Fri) 09:58
Style : クロマク● クグツ◎ チャクラ   Aj/Jender : 22/女
Post : 青猫電器公司事業部


事故現場は早くも野次馬であふれ返っていた。狙撃を受けたリムジンは、助けを求めるかのごとく黒い煙を上げている。
その人垣の後方で、彼女は静かに騒ぎの様子を見ていた。いや、正確には一部始終を傍観していたのだ。
(よくもまあ、堂々とやってくれたものだ)
その端正な口許を少し歪めて苦笑する。以前なら、まだ三合会の人間であった頃なら、中華街の真ん中でこんな事件が起きたなら、見逃したりはしなかったろう。
だが、今は一応会社員だ。いかに「青猫」が三合会寄りの企業でも、わざわざ手を出す義理は無い。
(…しかし、それにしても反応が鈍い。だがこれが組織の計画とは思えない)
彼女が思考を巡らせている間に、人垣をかき分けるようにして一台の単車が現れる。どうやらレスキューのようだ。
束の間のショーは終わり。
彼女はいまだ終わらない喧騒に背を向け、早足で歩き出した。淡いベージュのスーツからポケットロンを取り出す。

「もしもし、西江樓?私よ。今から席はあるかしら」

 [ No.155 ]


そぞろ歩き

Handle : 斎條 一   Date : 99/07/13(Tue) 23:42
Style : クグツ◎●(?) カタナ=カタナ   Aj/Jender : 26?/M
Post : どこぞのクグツ


のんびりと、歩みだけを見ればどこぞの観光客かと思えるような足取りで彼は中華街を歩いていた。しかし、彼の姿を見れば人目で観光客ではないことがわかる。
ライトグレーのスーツに身を包んだその姿とその雰囲気は、明らかにどこかの企業で働く者のそれだった。痩身で、眼鏡をかけた奥にある瞳は剣呑さなどの不穏な感じとはほど遠い穏やかな視線を辺りに向けている。唯一、”会社員”というもののイメージからほど遠いのは後ろで一つにくくった長い黒髪である。企業人の雰囲気を取り除けば、彼を表するのに”優男”という言葉はぴったりであろう。
彼が仕事で、かつて何度か訪れたことのある大陸の、その独特な感じを漂わせる喧噪が絶え間なくこの街を包む。
「折角だから、なにかおいしいものでも食べていきましょうかねえ・・・」
歩みと同じく、これまたのんびりとした口調で軒を並べる中華料理の店先をのぞき込む。
「・・・・・」
ショーウィンドウに並べられたサンプルを眺めていた目が、ふと背後を振り返る。それは、今いる場所ではないどこかから聞こえてきた。空気をふるわせる爆発音、そして疾走するエンジンのタービン音。中華街の喧噪にあって異質ーーいや、これも一つの日常にある”喧噪”の一つなのかもしれないーー二つの音が彼の鼓膜をふるわせた。
彼の眉が我知らず顰められる。アイスブルーの目に、不安げな色が浮かぶ。
「こちらのほうでは何もないと良いんですが・・・」
その時、彼・・・斎條が考えていたことはゆっくり食事が出来るか否かその一点であった。

http://www.teleway.ne.jp/~most [ No.154 ]


「キルロイはここに来た」

Handle : ”キルロイ”エアハート   Date : 99/07/12(Mon) 17:35
Style : カブトワリ◎、カゼ=カゼ●   Aj/Jender : 20/F
Post : ”鋼鉄の竜騎兵”副長


『キルロイはどこにいる?』
そう連絡が来たのはついさっきの事。一緒に送られてきたのは目標のスケジュールと顔のデータ。
私の頭の中でヨコハマの道路マップが渦巻く。
「よし。」
ルートは完璧。あとは時間。それもおおよそ察しがつく。
相手の行動が予定通りなら。

わたしはA-Killerにまたがり中華街に向かった。
「予定通り。」
目標の乗るリムジンが目の前を通過する。
わたしはそれを追いかけ、そして追い越す。

『キルロイはここに来た。』ただ一言。
振り向きざま標的に向けて一発。THUNDERBOLTから放たれた弾丸は目標の額に潜り込む。
さらにもう一発。今度はエンジンに。いくらリムジンとはいえ
わずかな隙間はある。そこを狙って。
リムジンはエンジンを射抜かれて炎上させながら路肩に乗り上げた。
「・・・・・。」私は少しだけ微笑むとその場を後にした。
後ろでかすかにシルヴァーレスキューらしいサイレンの音が聞こえてくる。

 [ No.153 ]


シルバーレスキュー

Handle : “銀狼” 神楽 愼司   Date : 99/07/12(Mon) 17:01
Style : カゼ◎、カゼ●、タタラ   Aj/Jender : 推定年齢26 / 男性
Post : シルバーレスキュー グラウンドスタッフ


目の前に低く、風を切り裂く音を立てながらそびえるLIMNETyokohamaの城の様な頂を見つめる。
それはまるで、黒曜石の剣を大地に突き刺した様で、その異様な黒々しさがまるでウェブのICE-氷-の様に硬く密度の濃い構造物としても魅せていた。
その場所はその異彩な恐持ての様相からか、建築中にも関わらず人が集まる場所だ。
静かに広がる暗闇や恐怖を知るやから-族-が、挙って集まる。そう、まるで自分達の奥底から湧き上がる恐怖と肩をならべた刺激を・・快感を貪ろうとする様に。

手元の時計に目をやる。
「そろそろだナ」
残忍な笑みを一瞬口元に浮かべ、手元から視線を目の前を横切る大きな通りへと向けた。
その前を示し合わせたかの様に、一台の真っ赤なステッペンが辺りを震わせるエキゾーストと共に目の前を走り抜けて行く。
獲物を追う獣の様な笑いを口元に浮かべ、バイザーを下ろした。
「・・よぉ」目の前のディスプレイに手を振れる。「デス・スター」
仄かに蒼い光を瞬かせてLU$Tの方面地図がバイザーの内側に重なる。
他のグラウンドスタッフは嫌がるが、シルバーレスキューの衛星を利用したSAPSシステムをそう呼んでいた。
エマージェンシーの座標、そして患者や契約者の位置。そして何よりも、事故を招く新たなターゲットに輝点を付けるそのSAPSシステムには似合いの名前だとシンジはいつも笑う。
「始めようゼ」タービンを高機動へシフトする。
超高速回転へとシフトしたタービンが静かに鳴動し、クロノを震わせる。
銀に彩られたA-Killerが唸りを上げた。
右頬の傷を歪ませ鮫の様な笑みを浮かべながら・・スロットルを掴む。
『....ガガ...』耳元で雑音が立つ。『こちらシルバーウィッチ。各車、応答せよ』
「こちら03」耳元を叩いた。
『..Route6中華街付近にてコール発生。重傷者確認。 繰り返す...』
ステッペンの後ろ姿を見つめ、溜め息をつく。
「・・こちら03、シルバーウルフ」
スロットルを開放する。
さながら銀色の矢の様に恐ろしいまでの加速を乗せてシンジは答える。
「これより現場に急行する」

長いLU$Tの夜が始まろうとしている。

http://www.din.or.jp/~niino/ [ No.152 ]


荒良木

Handle : “魔人剣”御道ライ   Date : 99/07/11(Sun) 10:51
Style : カタナ◎●・チャクラ・バサラ    Aj/Jender : 31歳・男
Post : 御道警備保障


あの事件から1週間ほどが過ぎ、御道は再び中華街の喧噪の中にいた。
2メートル近い巨体を傷だらけの黒いロングコートにつつみ、コートと同色の蓬髪を尾のようになびかせながら、滑るように人混みをぬって歩いている。
1週間前、“魔女”から受けた脇腹の傷はほぼ完治していたが、事件を思い出させるように、ときおり襲う鈍痛が彼の闘争本能を刺激してやまない。
彼は肉食獣のような大きな剣歯をみせ、自嘲気味に笑った。
あれほど拒絶していた家族を持った今になっても、彼の荒ぶる血は若い頃と少しも変わっていない。
鬼の血族と伝えられる荒良木(アララギ)の血が彼に語りかけるのだ。
「借りは必ず返せ!」と。
荒れる血を押さえ、街の喧噪の中に身を浸していく。
まるで中華街そのものになったように意識を拡散させていった。

 [ No.151 ]


現と幻

Handle : ”魔術士”エリアス   Date : 99/07/10(Sat) 23:36
Style : フェイト◎マヤカシ(?)●バサラ   Aj/Jender : 外見20代前半/男性
Post : フリーランス


ふらふらと街の中を歩いている……。
…自分が今どこにいるかも良く分からない…。
何故ここにいるのか?どうしてこんなとこに居るのか……。
記憶が少し混乱している。
頭を振って意識をはっきりさせる。
……ここは…ヨコハマ…中華街?……。
状況を確認するためにとりあえずまわり見渡す。ふっと、良く知った兄妹の顔がある。あれは……

 [ No.150 ]


大食

Handle : ”何でも屋”弁財天   Date : 99/07/10(Sat) 09:52
Style : タタラ◎フェイト●マヤカシ   Aj/Jender : 女性/19歳
Post : フリーランス


両手いっぱいに抱えるほどの中華点心の入った紙袋を左手に抱え、パクパクと食べながら歩いていた。
「なんや、すごいな。この辺は。もう、目移りしてもぉて、大変やで」

なんだかんだといいながら、また、新たな点心に目がいって、買おうとしていた・・・。

http://www2.osk.3web.ne.jp/~cehu6896/Cast/cast0054.html [ No.149 ]


喧噪の街

Handle : ”無免許探偵”ウェズリィ   Date : 99/07/08(Thu) 15:16
Style : KABUTO,FATE◎●,KABUTO-WARI   Aj/Jender : 2?/M
Post : Freelans


「おいおい…それはこの前かってやったのと同じだろ?あれは1月前にかってやったのと同じだって…」
あきらのおねだりは今にはじまった事じゃない。俺はあきらを引きずりながら、とりあえず昼飯をかき込もうと適当な店を目で探した。
「そうだなぁ…兄ちゃんもおなかが減ったよ。買い物はご飯を食べてからにしような」
無意識に俺の表情を伺うあきらの姿に、俺は少しの哀しみを感じた。
(…まだ俺は信じられていないのだろうか…。偽りの笑みなどすぐに見抜けると言うのにな)
しかし、そのようなことは表には出さず、俺はあきらを引きずりながら騒々しい中華街を練り歩く…。

http://www.mietsu.tsu.mie.jp/keijun/trpg/nova/cast/cast03.htm [ No.148 ]


Pure White

Handle : 日向あきら   Date : 99/07/08(Thu) 12:11
Style : チャクラ◎カタナ●バサラ   Aj/Jender : 16歳/女の子
Post : フリーランス


はじめて訪れる中華街。N◎VAしか知らなかったあきらは珍しそうにきょろきょろとあたりを見まわす。そうやっているうちに、何時の間にか引っ張っている立場だったはずが、引っ張られている立場になっていたことに少女は気付いていない。
「兄ちゃん、あれかって、これもかって!」
袖を引っつかみながら、少女は目に付いた興味あるものを片っ端からおねだりし始める。無邪気に、顔一杯に笑顔を載せて。
…でも、少女は無意識のうちに相手の顔を探っている。
「ね〜。兄ちゃん、お腹減ったよう」
もちろん、わがままを言うのも忘れない。自分が相手にどのように写っているかわかってるから。どうすれば自分を可愛がってもらえるか知っているから…。

 [ No.147 ]


【ヨコハマ中華街/ノーマルモード移行】

Handle : 運命の輪   Date : 99/07/05(Mon) 17:40


なりきりBBS「ヨコハマ中華街」のシナリオモード「The Carmine 〜悪魔を哀れむ歌〜」は無事終了することができました。

シナリオモードを解除し、しばらくの間はノーマルモードでBBSを進行することにします。
ちなみに時間経過は、この事件から一週間後ぐらいとしてください。
また近日中にシナリオのログを以下のログページの方に移動しますのでご了承ください。

http://www.dice-jp.com/ys-8bit/log/ [ No.146 ]


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