[ shoot the MOVIE BBS Log / No.2〜No.50 ]あなたは、立ち止まる。 こんなところに、バーがあったかな……? 目の前の古びた看板には『shoot the MOVIE』。あなたは、小首を傾げながらも、重い扉を押して中に入る。 たまには、こういう寂びれた店で飲むのも悪くないだろう。 程よく薄暗い店内には、静けさを引き立てるようにピアノの音が流れていた。思っていたよりも中は広く、想像していたような物憂い雰囲気はない。 「いらっしゃいませ」 初老のバーテンダーが、メニューを差し出した。彼の黒いベストの銀の刺繍と豊かな白髪が、動きに添って柔らかく光った。 「リッツォ、いいですよ。続けてください」 バーテンダーの視線の先で、ピアノを弾いていた青年が、椅子に座りなおす。どうやら彼がボーイらしい。眉をぴょこんと持ち上げて、おどけた表情をして見せる。 あなたは、黒い革で覆われたメニューを開く。『風と共に去りぬ』『ライムライト』『道』『ベン・ハー』『サイコ』『ゴットファーザー』『スター・ウォーズ』『ブレードランナー』『レオン』『タイタニック』……。 「これは? どうやら、ハザード前の映画のようですが?」 あなたの問いに、バーテンダーは端正な顔を和ませた。 「おっしゃる通りです。ここでは、主に映画細工のカクテルを楽しんでいただいております」 「よーするに、映画のイメージのカクテル、てことですね。もちろん、それに載ってない映画でも大丈夫です。マスター、凝り性だから、なんでも作っちゃいますよ。何を差し上げましょう?」 リッツォと呼ばれた南欧系の青年が口を挟んだ。バーテンダーに目顔でたしなめられるが、こたえた風もない。 さて、あの映画はあるかな? そしてあなたは、メニューに指を滑らせ始める。 |
ラッシュ・アワー (Re:忙しさの後に)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/06/05(Sat) 23:43
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました。とびきり楽しく、ですね」
マスターの端正な目元に慈父のような微笑が浮かぶ。
ジャック・ダニエル・ブラックと杏露酒を、シェーク。氷を加え、シャンパンを、普段より多めに注ぐ。
「おまたせしました。・・・・・・。楽しいひとときを」
喉でシャンパンが火花を散らし、体が熱く、軽くなる。[ No.50 ]
Re:マイ・フェア・レディ
Handle : レイチェル Date : 99/06/05(Sat) 08:03
Style : マネキン=マネキン=ハイランダー Aj/Jender : 14/少女
Post : 娼婦?
> バーテンダーは、再度マルガリータを作り上げる。
> 「お待たせしました」
レイチェルは、バーテンの手つきに見とれていた。
「すごいですね………」
そして、カウンターの上に置かれたカクテルに口を付け、にっこり笑うと隣の男性に再び笑いかけた。
「さて、ヒギンズ教授、今度は私をどうなさるんですか?」
「………これは参ったな………」
苦笑いを浮かべる男性。
「あまり映画は見ないのだが、こういう私に似合いそうなカクテルはないかい?」
男性は少し話を逸らすようにバーテンに問いかけた。[ No.49 ]
ベルリン・天使の詩 (Re:無口な男)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/06/03(Thu) 00:34
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました。リッツォ、そうだね、「本でできたカテドラル」を」
ドライ・ジン、カルバドス、チェリー・ブランデー。ブルー・キュラソーを1ダッシュ。赤、青りんごを羽の形に切り、チェリーと共に飾る。
ピアノ曲と、カクテルから充ちる、オーロラのような硬質の光。広さの割りには席の少ない、贅沢な作りのバーの中。静かに天使が人の心の声に耳を傾けている。[ No.48 ]
Re:マイ・フェア・レディ
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/06/03(Thu) 00:18
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました」
バーテンダーは、再度マルガリータを作り上げる。今度は、少女のファッションと雰囲気にあわせ、ピーチ・マルガリータ。手を動かしながら、簡単に、何故、スタンダード・カクテルのマルガリータが、「マイ・フェア・レディ」なのかの説明をする(No.13参照)。
「お待たせしました」[ No.47 ]
[ Non Title ]
Handle : 西九条陸人 Date : 99/06/02(Wed) 23:42
Style : エグゼク◎ ミストレス 黒幕● Aj/Jender : 20・♂
Post : 管理センターWumb秘書室長
>「『ゴットファーザー』ってどんなのなんですか?」
尋ねられて記憶をたどる。
「そういうのをお好みなんですか?私はとても好きですよ」
もしそうなら趣味のあう、いい友人になれるな、と彼は思った。
ストーリー自体より、音楽と、そして男達の生き様に興味を持った映画だ。
そして自分もメニューに目を通し、好きな映画のタイトルを口に出そうとして、一瞬考える。今日は隣に寛恕がいるから。
「じゃあ私は『カサブランカ』を。ラストはラズ・・・いえ、ラストはラズロではなくリックでお願いします」
最後に付け加えた言葉は、彼なりの彼女に対する誠実な友情の証である。[ No.46 ]
Re:優しい一夜
Handle : あやめ Date : 99/06/02(Wed) 17:30
Style : ミストレス=クロマク=タタラ Aj/Jender : 22/女性
Post : 研究員
> 「そういうのをお好みなんですか?私はとても好きですよ」
「そうなんですか………。さぞかし素敵なんでしょうね。じゃあ、
それを頂けますか?」
マスターににっこり笑いかけ、メニューを西九条に渡すと、自分は
マスターの手元を興味深そうに眺める。
> 「じゃあ私は『カサブランカ』を。ラストはラズ・・・いえ、ラストはラズロではなくリックでお願いします」
西九条の言葉を聞くと、彼の方を見つめ、にっこり笑いかけた。
………と、そのとき、視線を感じた。さりげなくそっちを見てみ
る。一人の女性がこっちを自分と同じように、さりげなく見ている。
(………?)
あやめは西九条の服の袖を引いてみた。
[ No.45 ]
[ Non Title ]
Handle : ルース・ブライトン Date : 99/05/31(Mon) 23:41
Style : エグゼク◎、カゲ●、カブトワリ Aj/Jender : 27,8歳/男
Post : 人材派遣会社社長
「どうも」
受け取って一口含む。
目を閉じて静かに流れるピアノの音を聞きながら、耳に心地よい喧燥を同じく音楽のように楽しむ。
・・・・・?
聞きなれた声に目を開けると知り合いが入って来た所だ。
唇の端に笑みを浮かべると、また一口。
ルースにしては本当にゆっくりとしたペースで作ってもらったカクテルを楽しむ。
血まみれの良心、か・・・血まみれの上昇欲、といいかえるべき、だろうな・・・・
そんなことを考えながら。[ No.44 ]
プライベート・ライアン (Re:つぐないの意味とは?)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/29(Sat) 23:40
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました」
ディダ、ミント・ホワイト、フレッシュ・グレープフルーツ・ジュースをシェーク。フルート型クラスに注ぎ、トニックウォーターで満たす。オレンジ・ピールをし、ダーク・チェリーを沈める。
「この戦争で唯一誇れる事はライアンを救った事だと、胸を張って故郷へ帰りたい」
白い不透明のカクテルに沈む赤い実は、ライアンか、それともミラー大尉か?[ No.43 ]
ちょっとした悪戯心
Handle : 妙堂院由耶 Date : 99/05/29(Sat) 02:13
Style : ミストレス◎フェイト●カリスマ Aj/Jender : 37歳/女性
Post : NIK所属・探偵
何気に、ふと入り口付近を見てみる。入ってきたのは、一組のカップル。
(………おや?)
よく見ると、一人は顔見知りではないか。こんなところで会うなんて、これは声をかけろ、という神様の思し召しに違いない。
彼女は、いつも通りのニヤニヤ笑いを浮かべる。…さて、どんなタイミングで声をかけるのが一番楽しいだろう?
さりげなく2人の様子を確認しながら、彼女はタイミングを計り始めた……。
桜色のカクテルを口につけながら。
[ No.41 ]
忙しさの後に
Handle : 斎條 一 Date : 99/05/28(Fri) 23:47
Style : クグツ◎●(?)カタナ=カタナ(?) Aj/Jender : 26?/M
Post : 千早のなんたら(笑)
木製特有の、磨き込まれた柔らかな扉。材質が良いせいなのであろうか、ノブに手をかけ押してみると意外に重い手応えが返ってきた。
入ってきたのは二十代後半ぐらいだろうか。眼鏡をかけた青年だった。ライトグレーのスーツで痩身を包んでいるその姿は、いかにもどこぞのクグツといった風情である。彼の薄い氷を重ねたような青い目が辺りを見回す。柔らかな、月光を思わせる乳白色の照明。静かなピアノの流れる店内を、和らいだ印象に仕立て上げている。
「映画のイメージでカクテルを作ってくれると聞いてきたんですが・・・」
くつろいでいる他の客の迷惑にならないように抑えた声で店員に話しかける。
「”クール・ランニング”・・・いや、”ラッシュ・アワー”お願いできますか?」
つい最近、シネウェアのライブラリで見つけた映画を思い出しながら注文する。覚えているストック数が少ない分、悩む必要性がないのだが、自分が無趣味になったような気がして思わず苦笑した。
「私が知っている数少ないタイトルなんですよ。あの映画のように、とびきり楽しくてすっとするようなカクテルをお願いします」
仕事も終わり、後は家に帰るだけ。今度の休みは映画鑑賞にでも費やしてみようか。
メニューに並んだ、数え切れないほどのタイトルの群を眺めて、彼はそんなことを考えていた。
http://www.teleway.ne.jp/~most [ No.40 ]
[ Non Title ]
Handle : あやめ Date : 99/05/28(Fri) 16:53
Style : ミストレス=クロマク=タタラ Aj/Jender : 22/女性
Post : 研究員
あやめは、扉を軽く押した。きぃっと音がして、静かに扉は開く。
「どうやら、ここみたいです」
あやめは腕を組んでいた西九条に声をかけ、興味深そうにいろいろと見て回っていた。
そして、カウンターに空席を2つ見つけると、西九条をそこに誘う。
「どうぞ」
バーテンが差し出すメニューを見て、あやめはにっこりと彼に微笑みかけた。
「『ゴットファーザー』ってどんなのなんですか?」
[ No.38 ]
ごちそうさま。
Handle : ルーシャ Date : 99/05/28(Fri) 08:19
Style : 影=影◎ 刀● Aj/Jender : 14/女の子
Post : フリーランス
だされたカクテルを眺める。
リウの大好きな映画。リウが好きだって云ってたから見た映画。
コン、とタンブラを弾く。
目に串刺しにされたレッドチェリーが目に入る。鮮やかな赤は、そう、血の色。映画で何度も見た恐怖の叫び。
【そういう、ことなのかな〜?】
誰にともなく彼女は思う。
【ホントは、保存するよりめちゃくちゃにしたいのかな〜?】
あの映画はリウの願望なのかと彼女は疑う。
そう思いながら飲み干したタンブラの中のレッド・チエリーをみる。
無意識に串でそれをつぶし始める。ただ、無心に。
映画の中のヒロインのように。
「ごちそうさま」
クレッドクリスを提示し、あどけない表情で少女は目の前のバーマンにお礼を言う。
そうして、蜻蛉のように気配すら感じさせず外にでていった。
溶けた氷にうっすらと赤が広がっていた。[ No.37 ]
[ Non Title ]
Handle : 妙堂院由耶 Date : 99/05/25(Tue) 23:29
Style : ミストレス◎フェイト●カリスマ Aj/Jender : 37歳/女性
Post : NIK所属・探偵
淡い桜色のカクテルにに彼女は少し驚く。それは、なんだか、昔の自分を思い出させるような色で。…淡い、恋に憧れていた、あの頃を。
(っと、いけない、いけない。)
なんだか感傷的になっている自分に気付いて、彼女は微苦笑する。なぜ、こんな気分になったのか大体見当はつくが。
でも、たまにはこんなのも悪くない。
バーテンに軽く礼を言って、彼女ははじめてそれに口をつける。
……優しい味が、した。[ No.36 ]
バグダット・カフェ
Handle : クリス・ハーデル Date : 99/05/25(Tue) 09:47
Style : フェイト◎、カブトワリ、カブトワリ● Aj/Jender : 28 / Male
Post : LIMNET 広報処理官
「よお、クリス。お姫様は一緒じゃないのかい?」
ちょっと懐かしいその声に、自然と微笑みが浮かぶ。
「お姫様・・つーより、じゃじゃ馬だな、ありゃ」
クリスはコートを脱いでスツールに掛けると、声を掛けた
ライの横の席に腰を落ち着けた。
そしてカウンターに居るバーテン・・いや、オーナーなの
だろうか、クリスの注文を聞くと流れる様な動きでブレン
ダーを操り、一杯のグラスをピアノの静かな音と一緒に差
し出してくる。
出されたグラスにクリスは口をつける。
仄かな苦みと香りたつラムとカルーアの優しい甘みが口内
に広がる。
「いいね・・・これ」
クリスはにっこりと微笑みながらバーテンに声を掛けた
後、旧友としばし時を忘れて話し始めた。
予定では、明日に北米へ発つ事になる。http://www.din.or.jp/~niino/ [ No.35 ]
ゆっくりと・・・・
Handle : “邪眼”ドミニク・ベオフロイデ Date : 99/05/24(Mon) 23:44
Style : ミストレス◎、マヤカシ●、カブトワリ Aj/Jender : 29/F
Post : BIOSN◎VA支社社長秘書
カクテルを受け取って、ゆっくりと傾けながら思いを巡らせる。
今の仕事の事
山積みになった書類からメモ一枚残して逃亡した“恋人”のこと
先日拾った小さな小猫のこと
だが、今だけは何もかも忘れてひとときを過ごす事にしよう。
異邦の地で、名画に囲まれながら、ゆっくりとグラスを傾けて・・・・・[ No.34 ]
無口な男
Handle : クー・クロクル・クラカライン Date : 99/05/24(Mon) 21:46
Style : マヤカシ=マヤカシ◎●バサラ Aj/Jender : 28/♂
Post : フリーランス
音もなく扉が開いた。見れば男が一人店に入ってきたようだ。だが、ど
うやって扉を開けたものか男の両の手はコートに押し込まれたままだ。ま
るで独りでに扉が開き、男を迎え入れたかのようだった。
そしてまた音もなく扉は閉まり、男は薄暗い店内へと足を踏み入れる。
それからゆっくりと歩を進めながらバーのもっとも奥深くにあるスツール
に腰かけた。
「『ベルリン・天使の詩』を」
男はメニューを見もせずにマスターに告げた。http://www2s.biglobe.ne.jp/~soncho/ [ No.33 ]
守ってくれた人、守ってあげたい人。
Handle : ”キルロイ”エアハート Date : 99/05/24(Mon) 18:41
Style : カゼ=カゼ◎・カブトワリ● Aj/Jender : 20/F
Post : ”鋼鉄の竜騎兵”副長
蒼いカクテル。わたしはゆっくりグラスを傾ける。
甘くやわらかな口当たり。流れこんだ液体は胸の奥で強烈な熱に変わる。
「こほっ」少しむせた。最近ビールばっかりだったからかな。
「でも・・・守ってくれた人に『もう大丈夫』って言いたい・・・。守ってくれた人が危機にさらされたとき、守ってあげたい・・・。そう思う事って、間違いなのかな・・・。
そうなりたくて力を望むのって、いけないことなのかな・・・。」
誰に言うわけでもなく、わたしはつぶやく。
>「……プライベート・ライアンを」
さっき入ってきた無骨な男の人。
「プライベート・ライアン」・・・隊長が見てみたいっていってた映画。
話だけでも聞いてみたい。隊長が見たがってる映画がどんなものなのか。
「あの・・・お話聞かせてもらっていいですか?」
となりに腰をかけ、わたしは彼に話しかけた。[ No.32 ]
マイ・フェア・レディ
Handle : レイチェル Date : 99/05/24(Mon) 12:50
Style : ハイランダー=マネキン=マネキン Aj/Jender : 不明・女の子
Post : 娼婦?
「こんなところがあるんですね…」
シルバーグレーの男性に連れられた少女が目をきらきらさせながらあたりを見回している。
「たまにはこんなところもいいだろう」
男性は少女に嬉しそうな顔で話しかける。
「ヨコハマも素敵な所…つれてきて頂いたことに感謝しなくちゃ行けないですね」
少女はにっこりと男性に笑いかける。男性の目尻が下がるのがよくわかる。
少女は男性の目をじっと見た後、再びにっこりと笑い、カウンターの中を覗き込む。
「あまりじろじろ見るのは行けないぞ」
「ごめんなさい。でも、いろいろあると思って…」
「そうだろう。ここは御望みの映画のタイトルのカクテルを作ってくれるんだ。好きなの
を頼んでみなさい」
少女は少し考え込んだ後に、バーテンに向かっていった。
「じゃあ…“マイ・フェア・レディ”…作ってください…」[ No.31 ]
ローマの休日 (Re:思い出)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/24(Mon) 00:26
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました」
クリーム・ド・フランボナール。生クリーム。バニラアイス。アマレットにクラッシュド・アイス。ブレンダーにかけてグラスに注ぎ、レッド・チェリーを飾る。
品のいい桜色のカクテルは、甘さがさわやかで、媚びがない。
何かを懐かしむ風の客人(まろうど)に、静かに声をかける。
「お待たせしました。・・・・・・。今のあなたに、よくお似合いですよ」[ No.30 ]
バグダッド・カフェ (Re:懐古)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/24(Mon) 00:16
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました。リッツォ、『コーリング・ユー』を」
南欧系の青年が、テーマ曲を奏ではじめる。
カルーアに生クリーム、ダーク・ラムをスプーン一杯。ブレンダーにかけ、グラスに注ぐ。
「お待たせしました」
黄色の砂漠の色をし、コーヒーの味をしたカクテル。そして、厄災前のゴスペル歌手が歌った曲。あの天使の画から、モデルになったヒロインが降りてきたような、小さな奇跡が目の前にあった。[ No.29 ]
ミニーマウスの逆襲 (Re:次はね、)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/24(Mon) 00:00
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました」
タンブラーに、多めに砂糖を入れる。濃いコーヒーを入れて、軽くステア。フロートした生クリームを静かに注ぎ、レッド・チェリーを串刺しにしたカクテルピンをグラスの縁にかける。黒と白と赤の、ヒロインと同じ色のカクテルの出来あがり。櫻庭は、少し考えて、大人に混じって精一杯背伸びしている少女のために、ピンに赤いリボンを結んだ。
「お待たせしました」[ No.28 ]
邂逅の夜
Handle : “魔人剣”御道ライ Date : 99/05/21(Fri) 23:39
Style : カタナ◎●・チャクラ・バサラ Aj/Jender : 31歳/男
Post : 御道総合警備保障
「ほぉ・・・」
御道は目の前に置かれたぐい飲みの縁に指を沿わした。
しばし感触を楽しんだ後、軽く口をつける。
微かに香る土の匂いと、素朴なぐい飲みの感触が御道に古い記憶を思い出させた。
自ら捨て去った苦く、それでいて懐かしい記憶。
そして自分がこの街に来た理由。
もの思いは僅かな間、すぐ自嘲気味に口を歪める。
「バグダッド・カフェはあるかい?」
新たな客の声に御道は振り返る。
幻から現へと、その顔に先ほどの哀しげな表情はもうなかった。
代わりに、あの人懐こい笑みを浮かべ、旧友へと手をあげてみせた。
「よお、クリス。お姫様は一緒じゃないのかい?」
[ No.26 ]
つぐないの意味とは?
Handle : 不知火 Date : 99/05/21(Fri) 15:12
Style : カブト◎カタナ●カゲ Aj/Jender : 34?/男性
Post : フリーランス
一歩店内に足を踏み入れると、やさしく流れるようなピアノの音色が無骨な男を出迎えた。
かけていたミラーシェイドをはずしながら、カウンターへと向かう。
「……いい店だな」
ぽつりと独り言のように、初老のバーテンダーに向かってつぶやく。
過去、自分はこんな店を好んでいたような気がする。
やさしく、落ち着いた雰囲気が好きなのだ。
何気なく、メニューを手に取る。
どうやら、ハザード前の映画がカクテルになっているようだ。
男は懐からきつい煙草を取り出すと、軽く振って、1本取り出しジッポーで火を付ける。
静かな雰囲気にゆらめく紫煙。
「……プライベート・ライアンを」
なぜ、新兵一人の救出に8人の命を賭ける価値があるのか?
なぜ、彼の命が我々の命より重いのか?
命と引き換えの使命とは?
名誉の価値とは?
そして、つぐないの意味とは?
過去イワサキに関わっていたという無骨な男の失われた過去に、このカクテルは何か関係があるのかもしれない。
ただ、男は静かに紫煙を揺らすのみだった。
[ No.25 ]
思い出
Handle : 妙堂院由耶 Date : 99/05/21(Fri) 11:49
Style : ミストレス◎フェイト●カリスマ Aj/Jender : 37歳/女性
Post : NIK所属・探偵
「へぇ。…こんな所があるとはねぇ。」
彼女は呟く。
(なかなか、いい感じじゃないか)
一通り、中を見まわしてから彼女は空いている席につく。見たところ、さまざまな人がカクテルと雰囲気を楽しんでいる様子。
…今日はあいつに会いにヨコハマに来たというのに、あいつはどこにも見当たらなかった。いったいどこで何をしているのやら。
(ま、でも、こんな店を見つけられたからよしとするか)
と、そこで彼女は自分が注文をしていないことに気付いた。彼女は軽く苦笑して言葉をつむぐ。
「……映画、か。じゃ、ローマの休日を頼めるかい?」
自分だって、こんな映画のような恋愛に憧れたことがある。自分は映画の中みたいなお嬢さまではなかったけれども。…そんな想いを懐かしく思い出しながら。
そうして、彼女は煙草を咥える。火をつけずにただ咥えているだけであったが。[ No.24 ]
L.A.コンフィデンシャル (Re:やっと・・・・・)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/20(Thu) 23:44
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました」
バーボン、ドライベルモットとイチゴ、クラッシュド・アイスをブレンダー(ミキサー)にかけ、グラスに注ぐ。
「お待たせしました」
うす赤いカクテルの中を、小さなイチゴの種達が揺らめいている。それは、刑事達の血潮のようにも、古き都市で生きる刑事達そのもののようにも見えた。
[ No.23 ]
AKIRA (Re:隊長に教えてあげよう)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/20(Thu) 23:37
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました」
ウォッカをベースに、ブルー・キュラソー、ドライ・ジン、ライム・ジュースをステア。砂糖でスノースタイルにしたグラスに注ぐ。最後に、スターフルーツ・スライスを1枚。
どこかこの世ならざる蒼い光を放つグラスの中に、五角の星型が浮かんでいる。
「お待たせしました。口当たりはいいですが、アルコール度数は高めですので、ご注意下さい。・・・・過ぎたる力は・・・・・・」
櫻庭は、ひそやかに微笑んだ。
[ No.22 ]
懐古
Handle : クリス・ハーデル Date : 99/05/18(Tue) 12:46
Style : フェイト◎、カブトワリ、カブトワリ● Aj/Jender : 28/Male
Post : LIMNET広報処理官
「あー、まいった、まいった」
クリスはコートに付いた埃を払いながら重くのしかかってくるかのような扉を開けた。
溜め息も後を追いかけてついて出る。
明日には北米に発とうと言うのに、肝心の当事者の歌い手がまた彼の腕をかいくぐって街へ出てしまっていた。
チャーター機の都合等はどうにもでなるが、彼にとっては自分の靴底を減らす今日のその理由が何とも納得が行かない。
ヴァーチャルペットも飼わず、同居人も居ない。
誰も待ってはいない自宅に帰り、寝る前の習慣になっている銃と手帳と靴の手入れをするたびに埃とちりにまみれて汚れた靴がその一日の懐古を彼に急くのだ。
クリスはせめて北米に発つ前にそこそこ落ち着いた心持ちで過ごすつもりだった。
ましてや今日と言う限られた一日の中で、自分の汚れた革靴を眺めながら、もう一日分は働いたと言う気持ちでいっぱいだった。
「人探しはよ、メレディーにさせれば一発だよな」等と愚痴ながら社のニューロ達を手配する算段を考え、頭の半分は既に扉を開け、耳に流れ込んでくる心地よいピアノの音と、靴底を通しても感じる今では珍しい純木製の床板と手すりの立てる香りと感触を楽しんでいた。
「いらっしゃいませ」
初老のバーテンダーが、メニューを差し出した。彼の黒いベストの銀の刺繍と豊かな白髪が、動きに添って柔らかく光っている。
自分のいる店に相応しいそのバーテンダーの姿に心地よさを感じながら、クリスはメニューを一瞥し、呟くように注文を彼にバーテンダーに告げた。
「バグダッド・・・バグダッド・カフェはあるかい?」
クリスはコートのポケットから手帳を取り出しながら空いている場所はないかとあたりを見回した。http://www.din.or.jp/~tomoharu [ No.21 ]
次はね、
Handle : ルーシャ Date : 99/05/18(Tue) 07:46
Style : 影=影◎ 刀● Aj/Jender : 14/女の子
Post : フリーランス
最後の一口を味わって、ルーシャは当たりを見渡す。
静かにカクテルと会話、そして雰囲気を嗜む大人達。
場違いなのは自分1人。だけどそんなものは気にしない。
いつものタンクトップに短パン、の軽装ではない。今日は久しぶりにリウとゆっくり食事をするから、先日送ってもらった男の子用のスーツを着ている。
だからまだ決して浮かない。
リウのことを考えていて、ふっと思い出す。
彼が一番好きな映画。
「ルーシャ、次はね、『ミニーマウスの逆襲』がいいの」
大好きな大好きなリウのいないところで、彼を思って注文した。[ No.20 ]
・・・ありがとう
Handle : “人事部長”石目夷吟 Date : 99/05/17(Mon) 00:55
Style : エグゼク◎,カリスマ●,クロマク Aj/Jender : 41歳/男性
Post : イワサキ系
「ザイトス抜き,ありがとう。」
中年の男はカクテルを口にする。
(・・・モルトスコッチを使っているな。期待通りだ。)
満足し,笑みを浮かべる。そして軽く目を閉じ,互いの首をはね合う不死者達を夢想した。
(力を得るために他者を踏み台にする。人の本性だな。)
(共存はできない・・・決してできない・・・)
男はそれまでとは違う怜悧な笑みを“一瞬”だけ浮かべた。
男の待ち人はまだこない・・・。[ No.19 ]
やっと・・・・・
Handle : ルース・ブライトン Date : 99/05/15(Sat) 03:35
Style : エグゼク◎、カゲ●、カブトワリ Aj/Jender : 27,8歳/男
Post : 人材派遣会社社長
「ここがドクターが言ってたお店か・・・」
何だかんだとあって、話を聞いてから来るまでにかなりの時間が経過していた。
要は、自分の面倒くさがりが原因なのだが。
来る気になればそれほど遠くもないのに。
メニューを見ると、タイトルだけは知っている、というものがほとんどだ。
映画が好きだったのは・・・・
「結構つきあいで見たと思ったけどな・・・」
「すいません、L.A.コンフィデンシャルを」[ No.18 ]
Re:ふらりと立ち寄る
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/14(Fri) 23:39
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「お待たせしました。マイ・フェア・レディ。又の名をスタンダードカクテル、マルガリータでございます」
女性のミラーシェイドに、塩でスノースタイルにされた、ほの白いグラスが映った。
「ご説明させて頂いてよろしいでしょうか? ・・・・・・。ありがとうございます」
「マルガリータのベース、テキーラを、手に乗せた塩をなめ、ライムをかじりながら飲むのが本場の飲み方、メキシカン・イッチです。そのスタイルに、材料にホワイト・キュラソーを加え、カクテルとして表現した者ががマルガリータです。
材料はほぼ同じですが。御覧下さい。陽気な太陽が似合うメキシカン・イッチに引き換え、マルガリータは月影。田舎娘から淑女に変身したイライザのようではありませんか?」
バーテンダーは、語り終えると1歩後ろに下がり、再度壁の風景に溶け込んだ。[ No.17 ]
Re:修羅は闇より来る
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/14(Fri) 23:27
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「用心棒、ですね。かしこまりました」
大柄な青年の前に、痩せた土の色をしたぐい飲みが現れた。どこか日本的な、深い甘い匂いがする。
フローズンスタイルのグリーンティ・リキュールとアマレット、そして生クリーム。ぐい飲みに冷ややかな汗をかかせながら、青年に呑まれる瞬間を待ちわびている。[ No.16 ]
Re:In the end・・・Only one!
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/14(Fri) 23:14
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「ハイランダー、惑星ザイトス抜き、ですね。かしこまりました」
スコッチウィスキーとドランブイ。オレンジ・ジュースにライム・ジュース。無駄のない動きでシェークして、グラスに注ぐ。
ハイランダーにハイランダー(スコットランド人)の酒とは、遊びが過ぎるかもしれませんね。胸の中でつぶやく。
「2作目を抜かない場合は、ロックグラスに地球のように丸いアイスを沈めてお出ししております」
シャンパングラスは、黄金色のカクテルに満たされて、《究極の宝》のトロフィーのように輝いた。
[ No.15 ]
隊長に教えてあげよう。
Handle : ”キルロイ”エアハート Date : 99/05/13(Thu) 16:46
Style : カゼ=カゼ◎・カブトワリ● Aj/Jender : 20/F
Post : ”鋼鉄の竜騎兵”副長
ふと目についた看板。
「こんなお店、珍しいな。」ふらふらと店の扉を開ける。
静かな雰囲気。メニューをめくっていくうちにふと隊長の事を思い出した。
「隊長、こんなの好きそうだなぁ。」
隊長にいくつか見せてもらったけど、知らないものの方が多い。
「えっと・・・、あ、あった」
そして一言。
「”アキラ”お願いします。」
[ No.14 ]
ふらりと立ち寄る
Handle : “邪眼”ドミニク・ベオフロイデ Date : 99/05/13(Thu) 05:30
Style : ミストレス◎、マヤカシ●、カブトワリ Aj/Jender : 29/F
Post : BIOSN◎VA支社社長秘書
扉が開き、またひとり入って来る。
仕立てのいいビジネススーツにミラーシェード、どう見ても立派なアマゾネス(女企業戦士の事)だが、物腰が彼女の事をそれ以外のものだと述べていた。
「さてと・・・・・・・・そうだね“マイ・フェア・レディ”を」
(先日引き取った、あの小さな小猫にかけて・・・・)[ No.13 ]
ファーストカクテルややたい
Handle : ルーシャ Date : 99/05/13(Thu) 00:47
Style : 影=影◎ 刀● Aj/Jender : 14/女の子
Post : フリーランス
目の前に差し出された綺麗な色のカクテルを興味津々にのぞき込む。
「すごいね〜」
タタラの生み出す奇跡は彼女が最も尊敬するものの一つである。達人の域にまで高められたそれに、芸術家のこだわり。それは自分にないもの。
大好きなリウが昔目指していたというのも聞いたことがあるから。本当はエグゼクになるより、ドラッグアーティストとしてタタラの道を歩みたかった、というのを聞いたことがあるから。
ピアノの旋律の耳を傾ける。
無意識に張りつめていた強ばりがとける。初めての場所に緊張していたことを彼女は知らない。[ No.12 ]
Re:One Shadow iz Resting...
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/11(Tue) 23:32
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「それでは、カサブランカ、から」
お辞儀で苦笑を隠すと、マスターはオールドファッションドグラスを手に取った。スコッチウィスキーとさくらリキュールを軽くステア(かき混ぜる)。
「リッツォ、『時の過ぎ行くままに』を」
ボーイ兼ピアニストに、カサブランカの主人公たちの思い出の曲をリクエストする。
「お待たせしました」
無骨なグラスの中は、ヒロインを思って苦しんだ主人公の心のように、淡い赤に染まっていた。
[ No.11 ]
Re:Entered
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/11(Tue) 23:28
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「かしこまりました」
映画の名前を言ったきり口を固く結んだ男性に一礼し、櫻庭は定位置に戻った。
パッション・リキュール、アマレット、ウオッカ。シロップはティースプーン一杯。
フレッシュ・オレンジ・ジュースは少し多めにしよう。このお客さまの悩みを少しでも癒すように、華やかに。
レモン・ピールを∞の形にする。
「お待たせしました」
暖かいオレンジのカクテルには、ピールの無限(∞)が浮かんでいる。[ No.10 ]
春の祭(RE:こんにちわ〜〜)
Handle : 櫻庭誠一郎 Date : 99/05/11(Tue) 23:18
Style : ミストレス◎、タタラ=タタラ● Aj/Jender : 62/男性
Post : マスター&バーテンダー
「ドラえもん? ここはいつから、お子さまの遊び場になったんです?」
奥のテーブルの背広の青年がつぶやいた。
「まあまあ。年若いということだけで、責めるのなら酷というものですがね」
青年をなだめながらもバーテンダーの手は優雅にひらめき、少女の前に静かにグラスを出した。
ゴブレットの中にはいっぱいのクラッシュド・アイス。グリーンチェリーとレッドチェリーが3つずつ。そして、ジンジャー・エールの楽しげに踊る泡。最後にオレンジ・ピールをひと絞り。
「お待たせしました」[ No.9 ]
修羅は闇より来る
Handle : “魔人剣”御道ライ Date : 99/05/08(Sat) 23:37
Style : カタナ◎●・チャクラ・バサラ Aj/Jender : 31歳/男
Post : 御道総合警備保障
また一人、客が現れた。
2メートル近い堂々とした体格の大男だ。
真っ黒な傷だらけのコートを着、コートと同じ色の蓬髪をオールバック気味にまとめている。
彼は猫科の大型肉食獣を思わせる無駄の無い動作でストゥールに腰かけると、その外見に似合わぬ人なつこい笑みをバーテンに向けた。
「“用心棒”はあるかい?」
[ No.8 ]
In the end・・・Only one!
Handle : “人事部長”石目夷吟 Date : 99/05/08(Sat) 01:50
Style : エグゼク◎,カリスマ●,クロマク Aj/Jender : 41歳/男性
Post : イワサキ系
白髪の身なりの良い男は笑顔を絶やさずに,店内に入ってきた。
「ハイランダー頼むよ。軌道上の住人という意味じゃない。それと,3はいいが,2はなしで頼むよ。」
まくしたてるように言うと,くつろいだ様子で店内を見渡した。
(あんな若い子が災厄前の映画なんか分かるのかな?)
(あそこの御仁はあまり話し掛ける雰囲気ではないな・・・)
男は静かに待ち始めた。[ No.7 ]
One Shadow iz Resting...
Handle : ぼーいず&がーる in Blakk(のA) Date : 99/05/08(Sat) 00:44
Style : クグツ◎?,バサラ?,マヤカシ? Aj/Jender : 30代?/Male
Post : どこかの財団
「shoot the MOVIE‥‥この店はどんな名画をshootしてくれるんだろうね」
新装開店した店に入ってきた男は煙草を吹かしながら言った。
取りたてて特徴のない黒服、胸にさした黒いサングラス。何処にでもいそうなありふれたカンパニー・マンだが、悠然と、どこかとぼけた感じで構えたその様子は年齢の重みから来る冷静さを匂わせていた。
「ドラえもん祭りか‥‥ふふ、お嬢ちゃん、そういうのはTerraWareのKizChannelで探した方がいいんじゃないかね」
笑いながら奥の若い娘を見遣りながら、彼は家で待っている自分の娘のことを思い出した。
「災厄前の映画のカクテルね‥‥。私がリクエストしていいなら、カサブランカはどうだい? それとも女王陛下に仕える秘密諜報部員の飲んだ酒はあるかな?」
呟きながら時計に目をやる。部下の2人との集合時間まではもう少しある。彼らは彼らで、ヨコハマLU$Tのあちこちを巡っているだろう。
「今日はまだshootできないならまた今度でもいい。ゆっくり飲ませてもらうよ」
shootにもいろいろある。ワイヤヘッドが乱射するオートマチック・ショットガンのshoot。悪意ある自己増殖型プログラムのshoot。エグゼクたちが下す、ねじ曲った陰謀のshoot。災厄の街の影を長く見てきた彼にとっては全てが慣れっこだった。
shoot the MOVIE。彼は微笑んだ。100倍も価値あるshootだ。http://www2s.biglobe.ne.jp/~iwasiman/foundation/repo/990504.htm [ No.6 ]
Entered
Handle : “紫” Date : 99/05/07(Fri) 17:41
Style : カブトワリ◎、カブト●、チャクラ Aj/Jender : 30代前半/男性
ヨコハマLU$T。
人を探してここまで流れてきた。
腰を落ち着ける気はないが、少しだけ居てみる気になれる。ここは、懐かしい匂いがする。
『shoot the MOVIE』
ふと入った店に、尋ね人は居なかった。
こういう所に居るような奴じゃない。
ただあれから長い月日が経ったから、もしかしたら……
「ご注文は?」
「テラコッタ・ウォーリア」
あれから長い月日が経った。
もしかしたら、この街で。
[ No.5 ]
こんにちわ〜〜
Handle : ルーシャ Date : 99/05/07(Fri) 06:33
Style : 影=影◎ 刀● Aj/Jender : 14/女の子
Post : フリーランス
MOVIE?『shoot the MOVIE』?
新しくできたお店、なのかな〜?
ん〜・・・ルーシャには「ジョウソウキョウイク」が必要だってリウ、云ってたから。「フヒツヨウナマワリミチ」も「大人」になるには必要だ、って云ってたから。
たまにはこういう「草道」も大切だよね。
タンクトップにショートパンツ。少年にしか見えない華奢な少女が夜明けたバーをくぐる。
リッツォと呼ばれた青年が案内してくれる。
【災厄前の映画。あんまり知らないから。・・・あ、でもあれは知ってる。リウと一緒に観たから覚えてるの】
目で注文を促され、ルーシャは元気よく答える。
「春だ!一番、ドラえもん祭り!がいいの〜」
どこかで誰かの苦笑が聞こえそうだ。[ No.4 ]
Re:【なりきりBBS「shoot the MOVIE」オープン】
Handle : ナオミ Date : 99/05/06(Thu) 02:16
> こちらはヨコハマLU$Tの関内にあるという設定のバーが舞台です。
昼間は予約制で名作映画の上映会やティパーティも行っております。
皆様、よろしくお引き立てのほどを。[ No.3 ]
【なりきりBBS「shoot the MOVIE」オープン】
Handle : 8bit Date : 99/05/06(Thu) 01:51
なりきりBBS「ヨコハマ中華街」もご好評につき、カキコしてくれた方々に感謝しますよん!(^_^)
と、いうわけで「shoot the MOVIE」をオープンしました。
こちらはヨコハマLU$Tの関内にあるという設定のバーが舞台です。管理人はここ提案者で妖神演舞スタッフのナオミが行います。まだWebに関しては初心者ですのでお手柔らかにお願いします。
しばらくはこのBBSにおいて一過性のイベントで終わらないシナリオ進行は禁止しますので、各参加者はその点のみ気をつけてカキコして下さい。
それでは、「shoot the MOVIE」開店です!http://www.dice-jp.com/ys-8bit/ [ No.2 ]