『君が待つのは世界の良い子の手紙
君の暖炉の火を守る人はいない
永久凍土の底に愛がある
玩具と引き替えに何を貰う?
My Old Friend、慰みに真っ赤な柊の実をひとつどうぞ
さあ、どうぞ 』
サンタクロースがいない事を知る事は嘆くべき事ではない。
サンタクロースはいない、それは当然の事だ。
しかし君がクリスマスにプレゼントを受けた事があるのなら、その思い出は君の中に蓄積されている。それがどんな思い出であるのかは君次第だが、それが喜ばしい記憶であったのなら、プレゼントをしてくれた相手に感謝する事だ。
そしてここからが大事なところだが、サンタクロースを欲している相手がいるのを君が知った時、どうすればいいのか。
君はサンタクロースがいない事を知っている。
“だから”、君には自分がサンタクロースになるべきだという事がわかるはずだ。
そうやって引き継がれていく。それがサンタクロースなのだ。
新しい千年紀にサンタクロースはいない。
それで、いい。
サンタクロースがいない事を祝して、Merry X'mas
付記 この歌を教えてくれた百木氏に感謝。
出典 キリンジ「千年紀末に降る雪は」
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